【レビュー:Sony WH-1000X M3】ノイズキャンセリングがスゴいだけじゃない最高のヘッドフォン

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先日、以前からずっと気になっていたSonyのノイズキャンセリング・ヘッドフォン「WH-1000X M3」を購入しました。

購入してしばらく音楽を聴いたり、映画を観たり、Youtubeを見たりとしてみたので、思うところをレビューという形でまとめてみました。

発売から少し経っているので、後発のレビューとはなりますが、購入を検討している方の参考になれば幸いです。

早くも「2019年買って良かったもの」トップ10入り決定

今回紹介するBluetoothのノイズキャンセリング・ヘッドフォンWH-1000X M3は、一言で言ってしまうと最高です。

まだ今年も4ヶ月しか経っていないし、このヘッドフォンを買って1週間10日程度しか経っていませんが、今年買って良かったものランキングのトップ10に間違いなく入ります。

もう正直なところ「ノイズキャンセル」でいうなら、これ以上のものは出ないのでは?と思うほどです。それ以外にもこんな優れた点があります。

  • Bluetoothだけど遅延は感じない
  • ケーブルも付いているから遅延ゼロのケーブルにすることも可能
  • 抜群の遮音性&ノイズキャンセリングで無音の世界に
  • 結果、耳にも優しい
  • 30時間再生&10分チャージで5時間再生可能
  • 見た目が素晴らしい

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しばらく、きっとこれから何年もヘッドフォンを買うことはないと思います。そのくらい良かったです。

まずは見た目から

多くの人が黒を購入していますが、僕は敢えてプラチナシルバーを購入しました。
見た目は正直「シルバー」ではありません。暖色系のグレーでしょうか。

レビュー Sony WH-1000X M3 外観

全体にメタルな感じはなく素材はプラスチックです。プラスチックと聞くと聞こえが安っぽくなってしまうかもしれませんが、プラスチック特有のチープさはまったくありません。

手触りはマットでサラサラとしていて、むしろ高級感があります。

レビュー Sony WH-1000X M3 外観

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耳に付けたときの密着感は相当です。ノイズキャンセリングがなくても、これだけで十分外の音はシャットアウトできます。

レビュー Sony WH-1000X M3 アップ

SONYのロゴとマイクの部分は金色。SONYのロゴは思ったほど目立ちません。

重量は本体だけで実測で252グラム、ケースなど一通りの重さは425グラムでした。ヘッドフォン自体はiPhoneよりは重くなりますが頭に乗せてしまえば重さはまったく気になりません。

Bluetoothだけど音質は最高

Bluetoothのイヤホンやヘッドフォンといえば、「音はそこそこ」もしくは「音は悪い」と思っている人もいます。

ところが今では技術は進歩して音はすごく良くなっています。
ただこれは今回紹介するWH-1000X M3に限った話ではありません。AirPodsもそれなりにいい音です。

AirPodsは全体的にバランスも良く、カジュアルに聞くには本体サイズやお手軽感も最高です。ただAirPodsと比べてはいけないくらい、WH-1000X M3は音の深みとか迫力が違います。「良い優先のヘッドフォン」と同じです。

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だからといってAirPodsが悪いわけではなく、この2つは音質的には「原付バイクだけどけっこう走りするよ」と「大型二輪でパワーが違う」と言ってるほど別のものです。

普段使いで遅延はまったく感じられない

今回紹介する Sony WH-1000X M3に限らず、Bluetoothのヘッドフォンは「遅延のありなし」が気になるところです。

映画を観ていたら、口の動きと音声がズレていたら見るに堪えません。

WH-1000X M3の場合、基本的に普段使い、映画を観たりYoutubeを見たり、ちょっとしたゲームをやる分には遅延を感じることはありませんでした。

ただなぜ「基本的に」という書き方をしたのか??というと、僕は音ゲーをしない、もっと正確に書くと音ゲーが下手なので、厳密なレベルで遅延が発生しているかわかりません。

有線にもできるから使い分けるのもあり

Sony WH-1000X M3には従来のオーディオケーブルも付属しています。

そのため、音質にこだわりたい、遅延があっては絶対に困るというときは有線にすれば、Bluetooth特有の問題はなくなります。

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また飛行機に乗るとき、AirPodsのような完全BluetoothのイヤホンだとiPhoneやiPadの音楽や動画を楽しむことはできますが、機内エンターテイメントの映画を観るときには使えません。

ところがWH-1000X M3はケーブルを挿して、さらに機内で使う二ツ穴のイヤホンジャックにするプラグも付属しているので、機内でも安心して使うことができます。

「完全Bluetoothではない」というのは大きなメリットです。

ノイズキャンセリングが秀逸。これだけで買う価値有り

WH-1000X M3のノイズキャンセリングは公式ページによると「業界最高のノイキャン性能」と言うだけのことがあります。

それは強力なノイズキャンセリング機能があるだけでなく、その人やその場の環境に合わせて自動的に最適化してくれる機能が搭載されているなど、とにかく機能が秀逸です。

日常で聞こえるノイズはかなり消えます

WH-1000X M3を付けてノイズキャンセリングをオンにするだけで、つまり音楽を流したりしなくても日常的に聞こえてくるノイズはほとんど聞こえなくなります。

または聞こえないまではいかなくても、ものすごく軽減され遠くの方で少し聞こえる程度になります。

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例えば、これらの音はほとんど聞こえません。

  • 換気扇の音
  • 湯沸かし器の音
  • キーボードのタイプ音(キーボードと打鍵する力にもよります)
  • 冷蔵庫のモーター音
  • エアコンの音
  • 洗い物をしてるときの水の音
  • 洗濯機の音
  • 乾燥機の音
  • 上空を飛んでいる飛行機の音
  • 外を走る車の音

もちろんこれらの音も限度はあると思います。幹線道路沿いの家で窓ガラスが揺れるほど大きなトラックの振動音が聞こえる場合は聞こえると思います。

ただ音楽や映画を流してしまうと、流している音が爆音でなくても周りの音はまったく聞こえなくなります。

利用者や利用環境に最適化されるノイズキャンセリング

WH-1000X M3には利用者が「座っている」「歩いている」「走っている」「乗り物に乗っている」といった状況に合わせて、ノイズキャンセリングのレベルを「0から20」でコントロールするアダプティプサウンドコントロールという機能があります。

この機能には「ボイスフォーカス」という機能があり、人の声を残してくれる機能も搭載されています。

またNCオプティマイザーという機能が、利用者の髪型や眼鏡をかけているといった状況や、その場の気圧(地上なのか、機上なのか)を判定し、ノイズキャンセリングの最適化を行ってくれます。

Youtuberの部屋のエアコンの音が聞こえる

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ある日、WH-1000X M3を付けて某Youtuberの動画を聞いていました。

すると今までのイヤホンでは気付かなかったYoutuberの部屋のエアコンの音が聞こえてきたんです。

これはきっと今まで自宅の環境音で相殺されていたYoutuber側の環境音が、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンで自宅の環境音が無効化されたことで聞こえるようになってしまったんだと思います。

そのためその見ていた動画が終わった瞬間、エアコンの音は聞こえなくなり、WH-1000X M3が作り出すノイズレスな世界が再び訪れました。

ノイズキャンセリング機能の凄さに驚いた瞬間でした。

ノイズキャンセリング特有の「サー」という音がしない

ノイズキャンセリング機能が付いたヘッドフォンを使ったことがある方なら、ノイズキャンセリング状態になったヘッドフォンから聞こえる「サーーーー」という音知ってると思います。

あの独特な「サー」という音がWH-1000X M3はほとんど聞こえません。
何とも言えない無音の世界がそこには広がっています。

クイックアテンションモードがよくできている

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ノイズキャンセリングが優れ、さらに外界の音を遮音する性能が高いWH-1000X M3を付けていると、家族に話しかけられてもほとんど声が聞こえません。

そんなときに便利なのが「クイックアテンションモード」です。

ヘッドフォンの右側を手で覆うと、外部の音が聞こえるようになります。話しかけられたり、何か外部の音を聞きたいときはヘッドフォンを外せば良いのでは?と思うかもしれませんが、クイックアテンションモードのほうがより手軽で確実です。

操作性などとにかくよくできている

WH-1000X M3のスゴいところは音だけではありません。

タッチ操作が非常に快適

WH-1000X M3はヘッドフォンをタップしたり、スワイプすることで以下のような操作をiPhoneなどのスマートフォンを介さず行うことができます。

本体(ハウジング)の右側で操作することができます。

  • 再生・一時停止(ダブルタップ)
  • 曲送りと曲戻し(前後にスワイプ)
  • 音量コントロール(上下にスワイプ)

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今までAirPodsや、操作が何もできないヘッドフォン(イヤホン)を使っていたので、タッチ操作ができるのは非常に快適です。

長時間の着用でも耳が痛くない。快適さをキープ

多少の相性もあるかもしれませんが、ヘッドフォンを長時間付けていると耳が痛くなることがあります。

理由は本体の重量や形状、また耳に当たる部分の素材など多岐にわたります。

その点、WH-1000X M3は適度な圧迫感と、柔らかい素材、それと本体の形状がうまい具合にマッチするのか付けていて耳が痛くなりません。

バッテリーが最大30時間も持つのは★★★★★

WH-1000X M3はSONYの情報によると、ノイズキャンセリングをオンにした状態で30時間持つそうです。ノイズキャンセリングをオフにすると38時間も電池は持続するとか。

僕も購入して1週間ほど使っていますが、未だに1回も充電していません。そのくらい電池がもちます。

充電はクイック充電機能が搭載されているので10分の充電で5時間使えます。
さらに端子はUSB-C端子をヘッドフォン側に、差し込み側は従来のUSB端子なのでモバイルバッテリーでの充電も可能です。

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つまり「電池切れ」を心配することはほとんどありません。心強いです。

結果的に「耳に優しい」ヘッドフォン

「ヘッドフォン・イヤホン難聴」という言葉があります。
ヘッドフォンやイヤホンを長時間、しかも大きな音で聞き続けることで音が聞こえにくくなったり、聞こえなくなってしまう人がいます。

ノイズキャンセリングが付いていないイヤホンやヘッドフォンを使っていると、当たり前なんですけど周りの雑音が聞こえます。

そのため音楽や動画の音量を大きくしないと、音声がちゃんとと聞こえません。特にセリフを聞き取りたい場合は音を大きくする傾向があります。

例えて言うと、静かな部屋ならお互い小さな声で会話できるのに、大人数の盛り上がっている飲み会だと隣合わせに座っていても声を大きくしないと会話ができないのと同じですね。

周りの音が大きくて聞こえないから、ボリュームを上げていたら、耳によくありません。そういう意味では小さな音でもキチンと聞こえるWH-1000X M3は耳に優しい、ヘッドフォン難聴になりにくいといっても過言ではありません。

残念なこと・注意したいことを少しだけ

そんな超イチオシなヘッドフォンなのですが、いくつか残念こと・注意したいことがあります。

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複数の機器を使い分けるのが面倒

1つ目はAirPodsと比べるとiPhoneやiPad、Macなど複数の端末を切り替えて使うのが面倒です。

AirPodsは使いたい端末からAirPlay経由ですぐに接続できますが、Sony WH-1000X M3は端末を切り替える度にペアリングをし直さなければいけません。これがけっこうけっこう面倒です。

アプリがiPadだとイマイチ

Son WH-1000X M3はアプリで細かい設定をすることができるのですが、そのアプリがiPadで使うとかなりイマイチです。

使うことはできるのですが、キチンと対応していないため広い画面の真ん中にポツンと操作画面が出てきます。この辺はどこかのタイミングで対応してくれるとありがたいです。

付けて外出は要注意

遮音性が高く、さらにノイズキャンセリングがものすごいので、個人的にはイ導入の着用は躊躇するものがあります。

移動先のカフェや職場、また移動中と言っても電車やバスの中といった座っていればOK、立っていればOKな時間にのみ付けたほうが良さそうです。ただしバスや電車は乗り過ごしは要注意です。

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外出中は遮音性が低く、外の音は聞こえるけど、逆に外の音が聞こえることである程度の安全性を担保出来るAirPodsや、外界の音が入ってくることを前提に作られたXperia Ear Duoを使う方が安全性は高いです。

購入後の満足感かなり高いです

こんなに購入後の満足感があるヘッドフォンは久しぶりです。

WH-1000X M3をつけるたびにちょっとした感動を覚えます。
決して安い買い物ではありません。それでも値段はだいぶ落ち着いてAmazon.co.jpで3万円ちょっとになりました。ちなみに定価はなくオープン価格ではありますが、ソニーストアでは39,880円+税(税込み43,000円くらい)で販売されています。

ぜひ販売店に行って試して欲しいです。そしてノイズキャンセリングの凄さ、音の良さを実感して見てください。

そして思い切って購入する価値は十分あるヘッドフォンです。

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