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これまで文章は人間が書くのが当たり前でした。そのため文章の著作権は基本的に書いた人にありました。
ところがChatGPTのようなAiが生成した文章はどうでしょう。著作権があるのは文章を書かせた人、つまりユーザーなのか、それともChatGPTを運営するOpenAIなのでしょうか。
この話ではChatGPTが生成した文章の著作権が誰にあるのか?について紹介します。併せてChatGPTで生成した文章を商用利用できるのか?についても触れていきます。
著作権は基本的にユーザーにある(2023年4月20日時点)
ChatGPTが生成した文章(コンテンツ)の権利が誰にあるのか。それを知る方法は意外と簡単です。
ChatGPTを運営するOpenAIの利用規約(Terms of Use)を読むとわかります。とは言っても膨大な量の英語を読み進めなければなりません。
そこで今回の話の焦点「著作権」に目を向けて利用規約を読んでみました。
すると以下のような文章が書かれています。
Subject to your compliance with these Terms, OpenAI hereby assigns to you all its right, title and interest in and to Output.
お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、ここに、アウトプットに関するすべての権利、権限および権益をお客様に譲渡します。
Terms of use | OpenAI
規約によると「基本的に」アウトプット、つまりChatGPTが生成したコンテンツはユーザーに権利があるとのことです。
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This means you can use Content for any purpose, including commercial purposes such as sale or publication, if you comply with these Terms.
つまり、お客様は、本規約を遵守すれば、販売や出版などの商業目的を含め、いかなる目的でもコンテンツを使用することができます。
Terms of use | OpenAI
また販売や出版を含む商業目的、商用利用で使っても問題ないようです。
規約には注意したいことも書かれている
ChatGPTが生成した文章がユーザー自身にあることがわかりました。これでいろいろ遊べる!かと思いきや、注意した方が良いことも書かれていました。
Due to the nature of machine learning, Output may not be unique across users and the Services may generate the same or similar output for OpenAI or a third party.
機械学習の性質上、アウトプットはユーザーごとに固有のものとは限らず、本サービスはOpenAIまたは第三者に対して同一または類似のアウトプットを生成することがあります。
Other users may also ask similar questions and receive the same response.
他のユーザーも同様の質問をし、同じ回答を受け取ることがあります。
Terms of use | OpenAI
つまりユーザーがChatBPTを使って作成した文章と同じ回答を、別のユーザーが同じ質問、似た質問をした場合、ChatGPTは提供するかもしれない。ということです。
これは言われてみて納得でした。
最新情報を確認しつつ、専門家への相談も怠らないように
上で紹介したChatGPTの利用規約は2023年4月20日時点のものです。今後利用規約が変わる可能性は大いにあります。
というのも、これまでChatGPTのような機械学習をベースにしたAIを一般ユーザーが使えるようになったことはありませんでした。
そのためChatGPTを運営するOpenAIは前例がないなか、利用規約を作っています。そのため今はまだわからない未知の課題が明らかになれば、それに合わせて利用規約を変えてくることがあります。
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折に触れてOpenAIの利用規約をチェックするようにしましょう。
またもし個人でChatGPTを使って遊ぶ程度なら、細かい利用規約は気にしなくて良いかもしれませんが、商用利用を考えている場合は著作権に詳しい専門家を探して相談してみても良いと思います。