ChatGPTを使う上での注意点。知っておきたいリスク

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

スポンサーリンク

テック系のニュースを見ていると「ChatGPT」という言葉を目にしない日はありません。
「時代を変える」「Google一強を終わらせる」とすら言われているChatGPTですが、使っていく上で知っておきたい注意点が幾つかあります。

この注意点を知っておかないと、安易にChatGPTを信じたことでトラブルに巻き込まれたり、周りの人に間違った情報を教えてしまうかもしれません。

目次

記事の目的はあくまでも注意喚起

ChatGPTを使う上での注意点についていろいろ書きました。その内容が結果的に「ChatGPTのあら探し」みたいに思われるかもしれません。

この記事は決して「ChatGPTは使えない」という意図があって書いた物ではありません。便利なこともあるなか、間違った情報があるなど注意した方が良いという注意喚起を目的とした記事です。

ChatGPTが返してくる情報を信じてはいけない

当たり前といえば当たり前の話なのですが、ChatGPTが必ずしも正しい答えを返してくれるとは限りません。間違った情報を返してくることがあります。

ChatGPTの最新のデータは2021年9月まで

ChatGPTは2021年9月までの情報しか与えられていません。

スポンサーリンク

つまりそれ以降のことは基本的に何も知りません。例えば「日本の成人年齢はいくつ?」という質問をしてみるとどうでしょう。正解は18歳ですね。2022年4月に民法が変わり引き下げられました。

ところがChatGPTは20歳と答えました。これはChatGPTの持っている情報が2021年9月までなのでしかたありません。

では次に「日本の首相は誰ですか?」という質問をしてみました。答えは101代首相の「岸田文雄」です。2021年11月に就任しています。

ChatGPTは第99代首相の「菅義偉」と答えました。これもChatGPTの最新データが2021年9月まで、そして首相が替わったのは2021年11月だからです。

まったくでたらめな情報を返してくることがある

ChatGPTはさまざまな種類の質問に対して、瞬時に答えを返してくれますが、まったくでたらめ答えを返してくることがあります。

ChatGPT 3.5からChatGPT 4.0(現在有料会員のみ利用可能)になることでAIの精度は飛躍的に上がっていると言われていますが、それでもどこまで改善されるかはわかりません。

というのもAIが賢くなってもChatGPTはインターネット上の情報を集めた集合体です。インターネットの情報が間違っていると、ChatGPTが出す情報も間違っている可能性が高いです。

例えば「1999年に日本国内で起こった大きな出来事を3つ箇条書きで教えて」という質問を投げてみました。すると以下のような答えが返ってきました。

スポンサーリンク

まず1つ目の4月20日に起こった山陽新幹線脱線事故というニュースは探しても見つけられませんでした。そこで「本当に起こりましたか?」と聞くと「1995年の間違いでした」という答えが返ってきましたが、1995年にも山陽新幹線の脱線事故はありません。

また2つ目の羽田空港の国際線ターミナルが開業したのは2010年10月です。1999年7月ではありません。

最後の「千葉県にあるミレニアム・ドームが開業」とありますが、そもそも千葉県にミレニアムドームというドームがあったのでしょうか。僕には見つけられませんでした。

これらのできごとが本当にあったことなのか確認せずに鵜呑みにしてして、仕事や勉強などで使ってしまうと大問題になってしまうかもしれません。

事実確認を必ず行うように

上で書いたようにChatGPTが生成した文章には「データの古い・新しい」という「しょうがない理由」と、中には「どうしてそうなった?」という事実とはまったく関係のないでたらめな情報があります。

そのため必ずその情報が正しいかどうか必ず確認する必要があります。

特に企業の資料を作る時や、学生がレポートを書くための情報収集ツールとしてChatGPTを使うときは、事実確認を行わないと間違いだらけの情報になってしまうかもしれません。

情報収集以外にもChatGPTはプログラムを書いたり、パソコンやスマホ・タブレットの問題の解決策を提案することができます。

スポンサーリンク

このプログラムや解決策もそのまま使わずに本当に合っているか、おかしなコードや解決策が中に紛れていないか必ず事前に確認するようにしましょう。

間違ったプログラムや解決策で「動かなかった」「解決しなかった」だけなら良いのですが、間違えたプログラムや解決策を実行することで状態が悪くなってしまうこともあります。

必要に応じて専門家に相談を

ChatGPTを医師の代わりとして自分の体調不良から原因を探したり、悩みを相談してカウンセラーとして使う人がいます。

将来的にはそういった使い方をしてもまったく問題がなくなるかもしれませんが、2023年4月現在そこまでChatGPTを信頼するのは危険かもしれません。

特に病気は専門家に相談を。

悩み相談はChatGPTが言っていることを鵜呑みにせず「吐き出したいだけ」「聞いてもらいたいだけ」という人がChatGPTに話しかけるなら問題ないかもしれません。ただアドバイスを真剣に受け取るのは止めましょう。

個人情報や機密情報は流さない

ChatGPTに個人情報や企業の機密情報を送信しないようにしましょう。

スポンサーリンク

送信したデータがどう使われているかわかりません。情報漏洩に繋がるかもしれません。

GIZMODOの記事によるとChatGPTを運営するOpenAIは「ChatGPTや他にサービスに投稿されたデータは、AIモデルの改良のために利用することがある」と述べているとあります。

実際、2023年4月10日のニュースで「Samsung(サムスン)は同社の機密情報をChatGPTに流出させた」として大問題になり、各社員にChatGPTの利用制限をする緊急処置を行ったそうです。

他にも銀行や証券会社なども従業員に対して使用の制限をかけていることが明らかになっています。

情報の取り扱いに注意しましょう

ChatGPTは非常に便利なツールです。
Googleが自分たちのビジネスの根幹を揺るがす脅威として、社内に警告を出しているのも頷けます。

情報元:NEWSPICKS

筆者自身は主に調べ物で使っていますが、中には仕事やプライベートの悩みを「壁打ち」として使う人も多いです。

スポンサーリンク

上でも触れたとおり、信じすぎるのは注意が必要です。でも、今後の成長次第でインターネットに革命が起こるのは間違いなさそうです。

ChatGPTとうまく付き合っていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Apple製品をはじめとしたガジェットの使い方やレビューを書いています。レビュー依頼は問い合わせから。
Apple製品ほかガジェットが好き。40代2児の父。2014年からブログ運営を仕事にしてます。

目次