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2020年4月27日、AppleがiOS 14.5とiPadOS 14.5をリリースしました。
この記事ではiOS 14.5とiPadOS 14.5に新たに搭載された機能や変更点を紹介していきます。
リリースノートで書かれている内容とベータ版で搭載されると言われていた機能で、実際に搭載された機能もわかる限り紹介しています。
もしここで紹介した以外でiOS 14.5・iPadOS 14.5に搭載された機能をご存知の方はお知らせいただけたら嬉しいです。
iOS 14.5とiPadOS 14.5のアップデート内容はほぼ同じ
ちなみに今回のiOS 14.5とiPadOS 14.5のアップデート内容はAppleが公式に発表したリリースノートによるとほぼ同じことが書かれています。
唯一違う点は「マスクを着用していてもApple Watchを着用時ならFace IDでロックが解除できる」というものです。
詳細はこの後触れていきます。
iPhone・iPadで共通して追加された機能・変更点
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それではiOS 14.5とiPadOS 14.5のアップデート内容を見ていきましょう。
まず初めにiPhoneのiOSとiPadのiPadOSで共通して追加された新機能と変更点からです。
AirTag対応と「探す」アプリ
- 探すAppで、鍵、財布、かばんなどの大切な持ち物の所在場所を、非公開で安全に確認したり探したりできるAirTagに対応
- AirTagでは内蔵スピーカーでサウンドを再生して場所の特定が可能
- 何億ものデバイスからなる“探す”ネットワークにより、AirTagが近くにない場合でも、AirTagの探索をサポート
- 紛失モードでは、ほかの人がAirTagを見つけたときに通知を送信することや、連絡先の電話番号を入力しておくことが可能
絵文字
- キスしているカップルの絵文字とカップルとハートの絵文字のすべてのバリエーションで、個別に別々のスキントーンに対応
- 新しい顔の絵文字、ハートの絵文字、髭を生やした女性の絵文字を追加
Siri
- AirPodsまたは互換性のあるBeatsヘッドフォンを装着しているときに、Siriが通話の発信者名を読み上げて着信を通知し、ハンズフリーで応答可能
- Siriに頼んで連絡先のリストや“メッセージ”のグループ名に対してのグループFaceTime通話に対応
- Siriに頼んで緊急連絡先に発信可能
プライバシー保護がさらに強化
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- Appのトラッキングの透明性により、広告やデータブローカーと共有する目的で他社のAppおよびWebサイトを横断してアクティビティがトラッキングされる場合、どのAppに対してトラッキングを許可するかを選択可能
iOS 14・iPadOS 14がリリースされると発表された時、プライバシー保護を強化する一環として「トラッキングの要求を許可」という機能が追加されるはずでした。ところがさまざまな経緯があり、実装は延期されました。
今回iOS 14.5とiPadOS 14.5で搭載された形になります。
プライバシー保護がさらに強化されたことによって、アプリやウェブサイトは広告などのためにユーザーの位置情報をはじめとしたユーザーのデータをトラッキング(追跡)するには、ユーザーの許可を求めることが義務づけされました。
設定は以下の手順で変えることができます。
- 設定を開く
- 下にスクロールしてプライバシーをタップ
- トラッキングをタップ
許可する場合はボタンがオンになっていますのでそのままで。拒否する場合は設定をオフにしましょう。
Apple Music
- お気に入りの歌詞をメッセージやFacebook、Instagramのストーリーズで共有したり、サブスクリプションの登録者は“メッセージ”のチャット内で歌詞のスニペットを再生することが可能
- 世界の100を超える各都市で人気のあるミュージックを紹介する都市別ランキング
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リリースノートに掲載された内容以外にも以下の操作が可能となっています。
リストで左右のスワイプ操作に対応
ミュージックアプリはこれまで曲の一覧で曲を左スワイプしても何も操作できませんでした。
iOS・iPadOS 14.5から曲をスワイプするとライブラリに追加やライブラリから削除、ダウンロード、次に再生、最後に再生を操作することができるようになりました。
地味な変更かもしれませんが何気に便利です。
リスト表示で長押しせずメニューを出せるように
これまでライブラリ内の曲がリスト表示された画面でダウンロードやラブ、歌詞をすべて表示される時、その曲を長押ししなければなりませんでした。
それがiOS 14.5・iPadOS 14.5から曲の右側にある三点をタップすると表示されるようになりました。
またそれに合わせて、これまでダウンロードしていない曲の右側についた雲のマークがなくなっています。
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デフォルト音楽アプリを変更可能に?
事前情報ではiOS 14.5とiPadOS 14.5でSiriを使って操作できる音楽アプリのデフォルトを変えられるようになったと言われていました。
ところがiOS 14.5・iPadOS 14.5にアップデートしてSiriを使っても変更画面が出てきません。もし何か情報をお持ちの方がいたらお知らせいただけると幸いです。
デフォルトをかえられることによってYoutube Musicを普段使う人が「Hey Siri Youtube Musicで〇〇を流して」と言わなくても「Hey Siri 〇〇を流して」といえばその曲が流れるようになります。
ただしデフォルトの音楽アプリを設定する方法がSIriに問いかけた時だけで、設定画面にはないなど「まだまだこれから」という状態です。
ポッドキャスト
- Podcastの番組のページを、より簡単に視聴できるように再設計
- エピソードを保存およびダウンロードするオプションにより、自動的にエピソードをライブラリに追加して、素早くアクセスすることが可能
- ダウンロードの動作および通知の設定は、番組ごとにカスタマイズ可能
新しい番組を見つけるときに役立つ“検索”のランキングと人気のカテゴリ
リマインダー
- タイトル、優先順位、期限、または作成日でリマインダーの並べ替えが可能
- リマインダーリストをプリントするオプションを追加
リマインダーは5つの並び替えに対応しています。
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- 手動
- 期限
- 作成び
- 優先順位
- タイトル
ゲーム
- XboxシリーズX | SワイヤレスコントローラーまたはSony PS5 DualSense™ワイヤレスコントローラーに対応
ショートカットのアクションが追加
リリースノートには記載されていませんが、ショートカットで以下のアクションが追加されています。
- 画面の向きをロックを設定
- “音声通話とデータ”を設定
- 変数を取得
- スクリーンショットを撮る
それ以外の新機能・追加された機能
それ以外にも新機能・追加された機能があります。
- Fitness+をAirPlay 2経由でスマートTVに映し出すことが可能に
- 「翻訳」アプリで再生ボタンの長押しをすることで音声のスピードが調節可能に
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iPhoneだけに追加された機能・変更点
続いてiOS 14.5にだけ追加された機能です。
Face IDがマスク着用でも解除可能に(Apple Watch併用)
- マスクを着けたままFace IDで認証するときに、Apple Watch Series 3以降を使用してiPhone X以降のロックを解除する機能
iOS 14.5からFace IDがマスク着用でも解除可能になりました。
ただしApple Watchが必須となります。またApple WatchはwatchOS 7.4が必要になります。
初期設定ではこの設定はオフになっていますが、下記の操作でマスク着用中でもApple Watchを着用していればFace IDを使ってiPhoneのロックを解除することができます。
- 設定を開く
- 下にスクロールしてFace IDとパスコードをタップ
- パスコードを入力
- 下にスクロールしてApple Watchでロック解除をオンに
詳しい設定や注意点を別途記事にしていますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
ちなみにもし意図せずiPhoneのロックを解除してしまった場合は、Apple Watch側でiPhoneのロックをかけることができます。
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iPhoneをロックした場合、その次にロックを解除するときはFace IDは使えずパスコードを入力する必要があります。
バッテリー再調整機能(iPhone 11シリーズのみ)
iPhone 11シリーズはこれまで一部の端末でバッテリー状況の予測が精度を欠くケースが発生していました。
その問題に対処するアップデートがiOS 14.5で行われ、バッテリーの最大容量やピークパフォーマンス性能が再調整されます。
ユーザーは特別な操作をする必要はありません。通常の充電サイクル中に調整されます。再調整が完了するのは数週間かかることがあるそうです。
調整中は「設定 – バッテリー – バッテリーの状態」に調整を行なっている旨のメッセージが表示されますが、完了するとメッセージが消えるとのこと。
この件についてはAppleのサポートページ「iOS 14.5 のバッテリーの状態報告の再調整について」に記載があるので興味がある方はそちらのページをご覧ください。
その他iPhoneの新機能・変更点
- Apple Watchのロックが解除されるとiPhoneに通知が行くように
- デュアルSIMが2枚とも5Gに対応(iPhone 12シリーズのみ)
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iPadだけに追加された機能・変更点
起動画面が横表示に対応
ものすごく地味ではありますが、iPadを横向きにしている時、起動画面が横向きに対応しました。
これによってMagic KeyboardなどキーボードをつけているときにAppleのロゴが正しい向きで表示されるようになりました。
Smart Folio着用時のセキュリティーが上がった
iPad第8世代、第4世代iPad Air、そして第2世代の11インチiPad、第4世代の12.9インチiPad Proに限り、Smart Folio着用時は自動的にマイクがオフになるようになりました。
これによって悪意あるアプリがiPadを使っていない状態で勝手に録音できなくなります。
それ以外の新機能・追加された機能
それ以外にiPadOS 14.5で追加された新機能・追加された機能を紹介します。
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- Scribbleがドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語に対応
- 絵文字の検索が可能に(iOSは以前からできる)
その他、修正された点
リリースノートによるとiOS 14.5とiPadOS 14.5の修正点は同じです。
- スレッドの下部にあるメッセージが特定の状況下でキーボードによって隠されてしまう場合がある問題
- 削除したメッセージが引き続きSpotlight検索に表示される場合がある問題
- “メッセージ”の一部のスレッドで、テキストの送信が継続的に失敗する場合がある問題
- “メール”で、デバイスを再起動しないと一部のユーザの新着メッセージが読み込まれなかった問題
- SafariでiCloudタブが表示されない場合がある問題
- iCloudキーチェーンをオフにすることができなくなっていた問題
- Siriによって作成されたリマインダーが、意図せずに早朝に設定される可能性がある問題
- AirPodsの自動切り替えで、オーディオが誤ったデバイスに接続される問題
- AirPodsの自動切り替えが通知されなかったり、通知が重複したりすることがある問題