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この記事にたどり着いた方はきっとChatGPTがユーザーの入力情報をどう扱うのか、ユーザーが入力・送信した情報をChatGPTが勝手に学習データとして使っていないか気になっていると思います。
実はChatGPTを運営するOpenAIは利用規約のなかで、ユーザーが送信した情報は「個人が特定できるような情報を削除した上でサービスのパフォーマンス(精度)を向上させるために使うことがある」と明記しています。
とはいえ、OpenAIも問答無用ですべてのユーザーデータを学習に使っているわけではありません。事前に「学習データとして使わないでほしい」という「オプトアウト」の申請を行うことで学習データから除外してくれます。
また2023年4月下旬からChatGPTの設定として、チャット(会話)履歴を残さないように、またチャット(会話)のデータをサービスの向上のために使わないようすることができるようになりました。
会話履歴をオフ・学習データに使わせない方法
まず最初に紹介する方法は入力・送信した会話(チャット)の履歴をオフにして、ユーザーが入力した情報をChatGPTの学習に使わなくする方法です。
注意:「会話の履歴を保存しない」という設定に変更すると、そのあとのチャット(会話)はサイドバーに表示されなくなります。あとで読み返す必要がある会話・チャットがある場合はご注意ください。
もし会話をトレーニングで使わないようにしつつ、会話の履歴を残したい場合はこのあとで紹介する方法を試してみてください。
それでは、会話の履歴を残さないようにする設定を見てみましょう。
- 左サイドバーの一番下、自分の名前の右にある三点をタップ
※モバイル端末からの場合はその前に左上の三本線をタップしてサイドバーを表示 - Settingをタップ
- Data Controlsの横にあるShowをタップ
- Chat History & Trainingをオフにする
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以上で会話(チャット)の履歴が保存されなくなり、ChatGPTに送信した情報はAIのトレーニング等で使われなくなります。
ちなみに「Chat History & Training」に書かれている英語は以下の通りです。
Save new chats to your history and allow them to be used to improve ChatGPT via model training. Unsaved chats will be deleted from our systems within 30 days.
新しいチャットを履歴に保存し、モデル学習によってChatGPTを改善するために使用することができます。保存されていないチャットは、30日以内に私たちのシステムから削除されます。
入力した内容をデータ学習に使わせないオプトアウトの申請
あなたが入力したデータをChatGPTが学習しないようにする「オプトアウト」の申請は以下のGoogleフォームのページから行います。
ちなみに今回紹介する申請は文章作成AIのChatGPTだけでなく、同じくOpenAIが運営する画像生成AI「DALL-E」で入力した情報にも適応されます。
フォームの内容は完全に英語で書かれており、フォームでは以下の3つを入力する必要があります。
- メールアドレス
- Organization ID
- Organization name
メールアドレスはChatGPTやDALL-Eのアカウントで使っているメールアドレスを入力する必要があります。それ以外だとオプトアウトの申請はできません。
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続いてOrganization IDと Organization nameの入力です。こちらの2つはOpen AIのページから見ることが来ます。
上記のページにアクセスして「Organization name」「Organization ID」をコピーして使いましょう。ちなみにOrganization IDは「ogr-on」から始まるアルファベットと数字の羅列です。
3つの入力が終わって送信すると、すぐにメールでオプトアウト申請が完了した旨のメールが届きます。
オプトアウト後も使い勝手は何も変わりません
今回、上で使ったフォームを使ってChatGPTに入力した情報をAI学習に使わないようオプトアウトしましたが、ChatGPTを使っていく上で何も変化はありませんでした。
むしろChatGPTの設定画面上でオプトアウトをしたわけではなく、Googleフォームに入力しただけなので、本当にオプトアウトされているのかわかりません。
とりあえず今回紹介したフォームでオプトアウトされていると信じてChatGPTを使うしかないようです。