【5日間レビュー】AirPods Pro 第2世代は何が変わった?

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2022年9月23日、AirPods Pro 第2世代が発売されました。

初代AirPods Proが発売されたのが2019年10月。それから約3年ぶり、待望の新バージョンなので、どんなところが変わったのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

この記事では発売から5日間みっちり使い込んで感じたAirPods Pro 第2世代の進化のポイントやあまり変わっていないところを紹介します。

目次

まとめ:AirPods Pro 第2世代の変わったところ

先にAirPods Pro 第2世代でどんなところが変わったのか、簡単にまとめました。

  • デザインは初代AirPods Proと同じ
  • AirPods Pro本体で音量調節が可能に
  • ノイズキャンセリングでさらなる静けさを
  • 音質はよりクリアに。より重厚に
  • 快音取り込みが「より自然な音」に
  • 「適応型環境音除去」はちょっとよくわからず
  • 充電ケースで「探す」機能を搭載
  • Apple Watch・MagSafeでも充電可能に
  • 充電ケースにストラップホールが付いた

といった感じです。

僕個人はAirPods Pro 第2世代は待望の製品です。これから次の世代が出るまで何年も使い続けること確定です。

では「第2世代は買いか?」というと、いろいろ迷うところがありますので、最後のまとめを見ていただけると嬉しいです。

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それでは、AirPods Proの進化点を見ていきましょう。

外観は初代と見分けが付かないデザイン

AirPods Pro 第2世代は初代のAirPods Proと見分けが付かないデザインです。
左がAirPods Pro 第2世代。右が初代AirPods Proです。

余談ですけど初代のイヤーチップはApple純正のものではなく「AZLA SednaEarfit Crystal for AirPods Pro」というイヤーチップを使っています。このイヤーチップ良いです。オススメ。

第2世代(左)は上部に黒いセンサーが。初代(右)には何もありません。

さらにケースも見た感じはほぼ同じ。左が第2世代。右が初代です。
見た感じほぼ同じですね。主な違いは第2世代の充電ケースの底面にはスピーカーの穴が開いています。それと側面にストラップを付けるところがあります。

ケースもイヤホン本体も言われなければ、どっちを使っているかわからないほど同じです。

家族に黙ってこっそり変えても誰も気が付かないでしょう。

ちなみにAirPods Pro 第2世代のケースに初代のAirPods Proを入れるとピロンと音が鳴り間違えていることを知らせてくれます。

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AirPods Pro本体をスワイプで音量調節が可能に

AirPods Pro 第2世代から音量調節をAirPods Proの本体からできるようになりました。

これまでのAirPods Proは

これまでのAirPodsシリーズは音を大きくするためにはiPhoneやiPad本体から音量を調節するか、Siriにお願いする必要がありました。

ちなみにSiriを使った音量調節は音量が変わったあとも画面にSiriが表示され続けます。そしてSiriが出ている間はイヤホンから聞こえる音が小さくなっているので、Siriを非表示にするために画面をタッチしなくてはなりません。

料理をしているときなど手が使えない状態で音声操作を使ったりした場合、結局画面を触らなければいけないという何のためにSiriを使ったのかわからない状態になります。

AirPods Pro 第2世代になって

そのめんどくささからAirPods Pro第2世代は解放されました。AirPods Proのうどんの部分(ステム)を上下さすると音量の調節ができます。

音量は全部で17段階。最大と最小になったときにいつもとは違う音がAirPods Proから聞こえてきます。

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音量の16段階は「0→5→15→20→25→30→40→45→50→55→65→70→75→80→90→95→100」の順番で音量が変わりました。こうやって数字で見るとあるときは5%アップ。またあるときは10%アップしていて面白いです。

ノイズキャンセリングの性能も向上

Apple公式によるとAirPods Pro 第2世代のノイズキャンセリング機能は「最大2倍の雑音を消すアクティブノイズキャンセリング」とあります。

「雑音を2倍消す」という曖昧な表現なので「何が2倍」なのかは正直なところ意味がわかりません。とはいえ確実にノイズキャンセリング機能は向上しています。

例えば車通りの多い道で初代と第2世代を交互に音無しで付け比べて見たところ、ノイズキャンセリング独特のシーンという静けさがより深いのは第2世代でした。以前なら遠くで聞こえていた低音が第2世代では聞こえにくくなっています。

そこに音楽を流すとより音楽のなかにノイズが溶け込んで、周りの音が聞こえなくなりました。

AirPods Proのノイズキャンセリング機能は「雑音が消える」というより「溶け込む」、別の言い方をすると 雑音を他の音が包み込んで聞こえなくする」という表現がピッタリな気がします。

ノイズキャンセリング機能が向上したということは、逆を言えば、ノイズキャンセリングをオンにした状態で町中を歩くのがさらに怖くなったとも言えます。

音質はよりクリアに。より重厚に

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AirPods Pro 第2世代に限らずイヤホンやヘッドフォンの各メディアのレビューを見ていると「サウンドに説得力が」とか「音の粒感が」といった表現を見かけます。

でも、正直なところ一般の人にそういった表現はわかりにくい気がします。少なくとも僕にはわかりません。

僕がAirPods Pro 第2世代の音質を一言で言うなら「音に厚みが出た」という印象です。
以前より低音がしっかり出るので映画やドラマの迫力が増したり、低音を使った効果音が以前より引き立つようになりました。

また音声がよりクリアになって聞き取りやすくなりました。
人によっては「解像度が上がった」という表現をするかもしれません。音楽で今まで聞こえなかった楽器の音が聞こえたり、映画を見ていてカフェとか街の喧騒のなかで、今まで聞こえなかった食器の音、布がすれる音が聞こえるようになった印象があります。

初代AirPods Proを持っている方なら特にわかりやすいのが、初代のAirPods Proで何度も聞いた曲や何度も見た映画・ドラマがある場合です。ぜひ第2世代でそれらの曲を聴いたり、映画やドラマを見たりしてみてください。

その違いがはっきりするはずです。

逆に違いを聞き比べるために新しい曲や映画を見ると違いはわかりにくいです。

外音取り込みはより「自然」な音に

AirPods Proは「外音取り込み」に定評があります。

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外音取り込み機能というのは、イヤホンを付けたまま周りの音を取り込んでイヤホンから流すことで、周りの音が自然に聞こえるようにする機能です。

カナル型のイヤホンを付けて周りの音がまるで聞こえないというがなくなるため、外歩きのときや家の中で家族に話しかけられる可能性があるときに重宝します。

ちなみにAirPods外音取り込み機能があるイヤホンはありますが、多くのイヤホンの外音取り込み機能は音が電子的で非常に違和感があります。

その点AirPods Proは耳にAirPods Proが挿している感覚はありますが、聞こえてくる音はAirPods Proを付けていないかのような自然な音が聞こえてきます。

この外音取り込み機能がさらに自然になりました。文字通りAirPods Proを付けているのを忘れてしまうほど、外音取り込み機能が成長しています。

「適応型環境音除去」機能は微妙

「外音取り込み機能」の一部として、AirPods Pro 第2世代には「適応型環境音除去」という機能が搭載されました。

「適応型環境除去」についてAppleの商品説明ページには以下のように書かれています。

サイレンや電動工具などの騒音強度を最小限に抑えます。

これについては正直なところよくわかりませんでした。

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車通りが多い道を歩くときにトラックが通ったりバイクが通る度にAirPods Proを付けたり外したりしてみたのですが、騒音を軽減してくれている印象はありませんでした。

充電ケースにも進化のポイントがたくさん

AirPods Pro 第2世代は充電ケースも多くの点がアップデートされています。

充電ケースにAirTagのような「探す」機能を搭載

AirPods Proを使い始めて3年弱。何度「AirPods Proが見当たらない」となったかわかりません。
多くの場合、大騒ぎして探した結果カバンのなかとか脱いだズボンのポケットのなかから出てくるのですが、毎回「ないない」と探すのが手間でした。

AirPods Pro 第2世代からAirTag機能がAirPods Proの充電ケースに搭載されました。
ちなみにAirTagはAppleの製品でお財布や鍵などにAirTagを付けておくと、iPhoneなどで探せるというものです。

初代AirPods Proも「探す」アプリで音を鳴らせますが、その音はイヤホンから出る音なので非常に小さな音です。真横に立っていれば聞こえるかもしれませんが2メートルも離れたら、その音は聞こえません。

ところが第2世代の充電ケースについたスピーカーからは100dbの大きな音を出すことができ、数メートル離れていても十分音が聞こえます。

Apple Watchの充電器でも充電可能に

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AirPods Proの充電ケースはこれまでQi(チー)充電、そして2021年にはMagSafeの充電に対応していました。

そして第2世代からApple Watchの充電器でも充電することができるようになっています。

正直それだけでは大きなメリットにはなりませんが、旅行中にApple Watchを充電していないときAirPods Proの充電もできるので、持って行くケーブルを選ぶときLightningケーブルを持って行かないという選択肢を作ることができるかもしれません。

充電が始まると音が鳴るように

AirPods Pro 第2世代から充電時に音が鳴るようになりました。
Lightningケーブルは差し込めば充電されるので音が鳴る意味はあまりありません。

ところがQi充電はポジションによって充電されないことがあるので、音が鳴ってくれるのはわかりやすくて便利です。

ストラップ穴が付いたけど、落ちないか心配

AirPods Pro第2世代の充電ケースにはストラップの穴が付きました。これ自体、一見悪くないのですが実際に付けてみると充電ケースにカバーを付けてフタが開きにくい状態にしないといけないことがわかりました。

というのもストラップを付けて充電ケースをぶらぶらすると、フタが開いてしまう=イヤホンが落ちてしまう可能性があるからです。

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もしケースにさらにケースを付けるのであれば、ストラップの穴は必要ありません。もしくは充電ケースにストラップを付けて腰とかに付けるのではなく、ストラップをカバンの中に付けて探しやすい状態にすればいいのかもしれません。

まとめ:第2世代は非常に良い商品。でも初代を今買う選択肢もある

AirPods Pro 第2世代はとても良いプロダクトです。
初代と比べて音質もノイズキャンセリングも外音取り込みも向上しました

個人的には「AirPods Pro 第2世代」という製品は満足しています。これから毎日、そして何年も使い続けるイヤホンになることは間違いありません。

では、誰にでも勧めるか?というとその辺は迷いが出てきます。というのも「円安」で価格が高騰したからです。もし円安で価格が高騰しなかったら最高のプロダクトでした。

初代を持っている場合

もし初代を持っていて、価格が上がっても新製品を買いたい方は止めません。買っちゃいましょう。プロダクトとしてはかなり完成度が高いです。非常に良いプロダクトです。

ただ少しでも第2世代を買うか迷っている人は急いで飛びつかなくても良いかもしれません。今使っているAirPods Proが壊れたり、なくしてしまったときに買い換えても良いと思います。

もしくはどこかで試す機会があったら試してから購入してもいいのかもしれません。

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初代AirPods Proを持っていない場合

もし初代AirPods Proを買ったことがなく、AirPods Proを買いたいと思っている場合は少し価格が安い従来のAirPods Pro(初代目)を買うもの一つの選択肢だと思います。

初代AirPods Proも十分良い製品です。特に第2世代は価格があがっているので、今なら「安い版のAirPods Pro」という立ち位置で買うのは十分ありです。

2代目より8000円くらい安い価格で購入することができるはずです。とはいえ、基本的に初代AirPods Proは第2世代と併売ではないので、市場の在庫がなくなったら新品は買えなくなってしまいます。

中古だったら買えますが中古は間違いなくバッテリーが劣化しているので、新品より長く使えません。iPhoneのようにバッテリーの劣化がわかれば良いんですけど、そういう機能は無いので。

新品で買えるなら初代も選択肢に。買えないなら思い切って第2世代を買っちゃいましょう。

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この記事を書いた人

Apple製品をはじめとしたガジェットの使い方やレビューを書いています。レビュー依頼は問い合わせから。
Apple製品ほかガジェットが好き。40代2児の父。2014年からブログ運営を仕事にしてます。

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