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この記事ではMacBookのキーボードが反応しないときの原因と直し方、対処方法を紹介します。
「キーボードが反応しない」といっても症状はいろいろあります。
- キーボード全体が反応しない
- 特定のキーだけ反応しない
- 特定のアプリで反応しない
これから紹介する方法は症状によってはまったく意味がない解決策もあります。症状と対処方法を見ながら「試して効果がありそうな対処方法」を試してみてください。
対処方法を紹介する前に
Appleの無償修理の対象製品かも
Appleは2015年に発売されたMacBookから始まり、その後2019年までに発売されたMacBook AirやMacBook Proでキーボードが正常に動かなくなる場合があるとして、無償で修理しています。
僕は2017年に購入したMacBook Proが対象製品だったので無償で直してもらいました。
多くの場合、「1文字打ったのに2文字表示される(反復入力される」「入力した文字が出てこない」「押したキーが返ってこない」「キーを押すと反応が一定でない」など「一部のキー限定」で問題が起こります。
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もし「1文字だけ」または「いくつかのキーだけ使えない」場合は、この初期不良の可能性もあります。具体的な修理手続きはAppleのサポートページをご覧ください。
外付けキーボードがあると良いかも
もし外付けのキーボードを持っている場合は外付けのキーボードをご用意ください。
特にキーボード全体がまったく反応しない方は必須です。
一部のキーだけ使えない場合は、とりあえずキーボードを使わない対処方法を試してみて、それでもダメな場合はキーボードを使う対処方法を試してみてください。そのときこれから紹介する解決方法で使うキーだけでも使えればOKです。ダメな場合は同じく外付けのキーボードがあったほうがいいかもしれません。
キーボードは安物で大丈夫です。ただし有線接続のキーボードがお勧めです。Bluetoothキーボードは設定にキーボードが必要だったりするので。
ちなみにキーボードはUSB-A接続が多く、最近のMacBookシリーズはUSB-Cポートしかありません。もしUSB-AとUSB-Cの変換アダプタがない場合は一緒に購入しておきましょう。
MacBookの内蔵キーボードが使えないときに試したいこと
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それでは前置きが長くなりましたが、MacBookシリーズのキーボードが使えないときに試したいことを1つずつ紹介します。
Macを再起動する
「そんなわかりきったことを」という方もいるかもしれませんが念のため。
Macに限らず多くの電子機器が再起動させると問題が解決することが多いです。手軽に行える解決策なので、一度も再起動していない方はぜひ一度MacBookを再起動してみてください。
キーボードを掃除する
MacBookシリーズで使われているキーボード、特にバタフライキーボードと呼ばれるキーボードはキーの下にゴミが入ると使えなくなってしまうことがあります。
以前、それがあまりにもひどく問題になり、その結果上記で紹介した無償修理が行われるようになりました。
ちなみにゴミ掃除は「キー全体が使えない」人はやってもあまり意味がないです。特定のキーだけ使えない人はぜひ試してみてください。
キーボードの掃除はキーを外すと壊れてしまう可能性が高いので、エアダスターを使ってゴミを吹き飛ばしましょう。
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使えないキーの全方向を順番にスプレーしてゴミを取り出しましょう。
セーフモードで起動してみる
Macには「セーフモード」と呼ばれる起動方法があります。
この起動方法は普段Macが読み込む全ての機能を読み込んで起動するのではなく、動くために最低限必要な機能だけ読み込んで起動するモードです。
もしセーフモードで起動したMacならキーボードが使える場合、アプリや機能拡張などが悪さをしてキーボードが使えなかったり、何かしらの理由でmacOSが破損してキーボードが使えなくなっている可能性があります。
またセーフモードで起動したあと通常モードで起動すると問題が解決することもあるので、「とりあえずセーフモードで起動する」というのは試しておいて損はありません。
セーフモードで起動中にキーボードを使えて、通常モードで起動するとキーボードが使えないときは直前にインストールしたアプリや機能拡張を削除した後、再起動してみてください。それでも直らない場合はこの後紹介する方法を試してみましょう。
セーフモードの起動方法はお使いの機種によって異なるため、詳しくは下記の記事をご覧ください。
ハードウェア診断ツール「Apple Diagnostics」を使う
上記で紹介した方法を試しても解決しない場合は、キーボードが故障しているかもしれません。
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一度Macの中に入っているハードウェア診断ツール「Apple diagnostics」を使って、Macのキーボード自体に問題がないか確かめてみましょう。
ちなみにこのApple DiagnosticsではIntelプロセッサを搭載したMacでDのキーが、Appleシリコン搭載のMacの場合command+Dが必要になります。
キーボードがまったく使えない、もしくはCommandとDのキーが使えない場合は外付けのキーボードが必要になります。
Apple Diagnosticsの使い方はお使いのMacによって違うので別の記事をご覧ください。
もしApple Diagnosticsを行った結果「キーボードの修理が必要」と出たら、キーボードが物理的に壊れている可能性が高いです。その場合はこの後紹介する解決方法を試してもあまり意味がないので、試さずにApple Storeに相談することをお勧めします。
Intelプロセッサ搭載のMac限定で試せること
上記の対処方法を試して、さらにApple Diagnosticsでも故障と出なかった場合、Intelプロセッサを搭載したMac限定で試せることがあります。
それはこの後紹介する「SMCリセット」と「NVRAM(PRAM)クリア」です。ただこの操作は少し上級者向けなので「ちょっと自信がない」という方は止めてまでの対処方法までにしておいて、あとはAppleのサポートに相談してみてもい良いかもしれません。
NVRAM(PRAM)リセットを行ってみる
NVRAMリセット(以前はPRAMリセットとも言われていました)を行うことによっていくつかの情報がリセットされます。一例を挙げると以下の通りです。
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- 音量
- 画面解像度
- 選択されている起動ディスク
- 時間帯
- 最近起きたカーネルパニック
これらをリセットすることでMacの問題が解決することがあります。
- Macをシステム終了させる
- 電源を入れる
- option+command+command+P+Rを同時に長押し
- 20秒ほどそのまま押したらキーを放す
起動音が鳴るMacは起動音が2回鳴ったら手を放してOK
参考:Mac で NVRAM または PRAM をリセットする – Apple サポート
SMCリセットを行ってみる
「SMCリセット」というのは、Macの電源周りを制御・管理する機能をリセットすることを言います。ちなみにSMCというのはSystem Management Controllerの略です。
電源周りのリセットなのでキーボードが使えないときに機能するかどうかは正直なところわかりませんが、どうしてもキーボードが使えないときは試してみる価値があります。
実際の操作方法はMacが搭載するチップによって変わってくるので、Appleのサポートページをご覧ください。
それでもダメな時はAppleに相談を
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上記のすべてを試してもキーボードが使えない場合、キーボードが壊れている可能性が高いです。たぶん診断ツールでもキーボードが壊れていると診断されていると思います。
無償修理の対象である可能性もあるので、どちらにしてもAppleのサポートに相談してみてください。