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iOS 14・iPadOS 14の新機能として大きく注目を浴びていたAirPods Proが擬似的なサラウンドシステムのようになる「空間オーディオ」機能。
リリースから約2週間が経ったので、実際に使ってみてどうだったのか?について思うことを書き綴ってみました。
先に言っておきます。
空間オーディオ機能が搭載されたことでAirPods Proの価値は爆上がりしました。買って本当によかったです。
AirPods Proの空間オーディオ機能って何?
「そもそも」な話なのですが、AirPods Proに搭載された空間オーディオ機能とはどんな機能なのか紹介します。
iOS 14やiPadOS 14、またmacOS Big Surを搭載した端末に接続されたAirPods Proは「空間オーディオ」と言う擬似的なサラウンドシステムのような音を再現できるようになりました。
5.1ch、Dolby Atmosなどで臨場感が違ってくる
5.1chや7.1ch、Dolby Atmosの音源が収録された映画を見るときの臨場感がこれまでとは別物になります。
5.1ch?7.1ch?Dolby Atmos?という方も多いと思います。僕も詳しくはよくわかりませんが、Apple TVやDisneyプラスで映画を見ようとすると詳細欄に「5.1」とか「Dolby Atmos」と書かれています。
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例えばアベンジャーズ エンドゲームの場合「5.1」と書かれています。
他にもApple TVのオリジナルドラマ「テヘラン」には「Dolby ATMOS」と書かれていました。
図解:空間オーディオのイメージ
言葉だとわかりにくいので、イメージ画像を作ってみました。
左がこれまでのステレオの音です。
これまでAirPods Proだけでなくイヤホンやヘッドフォンから聞こえてくる音は頭の上の方で鳴っているイメージでした。
ステレオサウンドで左右のイヤホンで音が違ったりするので、左右はわかるかもしれません。
ところが空間オーディオの場合、明らかにどの方向から音が聞こえるかわかります。
頭の向きを変えても音が聞こえてくる方向が同じ
空間オーディオのすごいところはAirPods Proを付けたまま、映像を見ている最中に頭の向きを変えても、音が聞こえてくる方法は固定されていると言うことです。
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例えば空間オーディオを使って映画を見ている時、これまではオレンジ色の音は正面から聞こえてきました。ところが左を向くと音は右耳から聞こえてきます。
通常のステレオの場合、そうはいきません。音はどっちを向いても同じです。
音がリアルすぎてAirPods Proを外してしまう
「音がリアルすぎて、思わずAirPods Proを外してしまう」と書かれても、いったい何の話をしているのかわからないかもしれません。
でも、実はこれAirPods Proの空間オーディオの「あるある」だったりします。僕も思わずツイートしてしまいました。
AirPods Proを耳につけて、いざiPadで映画を再生したところ、AIrPodsから音が聞こえているのか、それともiPadから出ている音を聞いているのかわからなくなります。
家族と一緒に住んでいたり、電車など他の人が周りにいる環境で、映画を見ようとしたら、一瞬「あれ?AirPodsじゃなくてiPadから音が出てる」と焦るかもしれません。
そのくらい「音の指向性」見たいなものが再現されています。
会話のシーンで人がどこに座っているかわかる
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空間オーディオを使っていくつか映画を見ました。
その中で爆撃音などが聞こえる派手な映像も音質が変わったことに驚きましたが、地味に驚いたのが「会話シーン」です。
画面の中央に話している人がいて、画面から見えない右側にいる人が話した時、本当に右に人が立っているのかと思いビックリしました。
とは言え「擬似」なので問題点もある
ここまで「空間オーディオすごいよ」ということを書いてきましたが、ここからは少し「イマイチだな」と感じたことです。
本物のサラウンドシステムと比べると劣る
1つ目は「当たり前だよ」という話なのですが、本当のサラウンドシステムと比べたら、その音質とか音の方向性、リアルさは劣ります。「オーディオのガチ勢」の人たちが比較したら「物足りなさ」を感じるはずです。
不思議な症状に見舞われることがある
2つ目はAirPods Proの空間オーディオはあくまでも「擬似的サラウンドシステム」なので、不思議な現象に遭遇してしまうことがあります。
その不思議な現象というのは「よそ見をしてると音の方向が変わってしまう」というものです。言葉ではちょっとわかりにくいのでちょっと図解してみました。
まず初めはiPhoneやiPadがある方向から音が聞こえてきます。
途中で横にあるパソコンの画面を見たりして右を向いても、音は同じ方向(左側)から聞こえてきます。
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この後すぐに画面の方を向けばいいのですが、10秒15秒くらい右を見ていると画面がそっちにあると空間オーディオは「画面の位置が変わった」と判断して、音が鳴る場所を変えてきます。
ところが実際は横を向いただけで、画面の位置は変えていないので、音が鳴る場所と画面の位置がズレてしまいます。結果なんだかものすごく気持ちの悪い状態になってしまうわけです。
この状態を直すには
- 画面がある方を向く
- 映像を一回止めて、もう一度再生する
いずれかをすればOKです。直し方自体は簡単なのですが、映画を見ながらちょっと何かすることが多い人にとっては、気持ちが悪いかもしれません。
もし映像を見ている間、キョロキョロすることが多い時は「空間オーディオ」をオフにするか、その気持ち悪さに慣れるしかありません。
まとめ:個人的には「買って損なし」なアイテムに昇格
AirPods Proの空間オーディオは本物のサラウンドシステムと比べたら臨場感が劣るのは事実です。
でも、本来のもともと空間オーディオが搭載される前からAirPods Proの性能(ノイズキャンセリングやApple製品同士の切り替えの簡単さ)を考えたら、「買って損なし」なイヤホンでした。
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それがAirPods Proがアップデートされたことで無料で空間オーディオまで使えるようになるわけです。
しかも空間オーディオだけでなく、iOS 14・iPadOS 14、そしてmacOS Big Surの端末同士なら、接続を自動で切り替えてくれます。この自動切り替えも「端末間の切り替え」という煩わしさをゼロにしてくれた画期的な機能の1つです。
iPhoneやiPad、Macを使っている人ならAirPods Pro一択と言っても過言ではないほど、AirPods Proは素晴らしい製品になりました。