Googleフォトから他社の類似サービスに移行するときの5つの注意点

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この記事では6月1日から有料化されるGoogleフォトから他社のフォトストレージサービスに移行するときの注意点をまとめました。

「Googleフォトが有料化になる、嫌だ、他に変えよう」と「有料化」「改悪」「お金を取られる」というイメージだけに捕らわれて、他社の写真ストレージサービスに移行すると結果的に金銭的に損をしたり、無駄な手間ばかりかかったり、使い勝手が悪くなるかもしれません。

実際、「支払う金額」だけを考えると5年間で5倍も違ってくる可能性があります。人によってはもっと差が付く可能性もあるので、一度冷静になってこの記事を読んでもらえたら幸いです。

目次

6月1日からGoogleフォトはこう変わる

まずざっくりとではありますが、今後Googleフォトがどう変わるかまとめました。

これまでGoogleフォトは「高画質」の写真であれば、どれだけ写真をアップロードしても追加料金は発生しませんでした。

それが6月1日から高画質(オリジナルより少し画質を下げたもの)の写真でも無料の15GBを超えると有料になります。もちろん写真より容量が大きい動画も無料の容量15GBを超えたら有料です。

しかもその15GBはGoogleフォトだけでなくGmailやGoogle Driveなどで使っている分も含まれるため、Gmailで写真などのやり取りが多い人やGoogleドキュメントやGoogleシート、Google Driveを活用している人は写真のための容量が少ないかもしれません。

ちなみにGoogleフォトを含むGoogle Oneというサービスに課金する場合の値段は

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  • 100GB … 250円(25円/10GB)
  • 200GB … 380円(19円/10GB)
  • 2TB … 1300円(6.5円/10GB)
  • 10TB … 13,000円(13円/10GB)
  • 20TB … 26,000円(13円/10GB)
  • 30TB … 39,000円(13円/10GB)

このようになっています。ちなみに2TBまでは少しだけ割安な年間契約もありますが、計算をわかりやすくするためにここでは敢えて触れません。

【重要】これまでアップした分はカウントされない

ここでぜひ覚えておいて欲しいことは、これまでアップロードした写真や動画はカウントされないということです。これを忘れていると、他のサービスに移行したとき痛い目にあうかもしれません。

他社のサービスに移行するとき知っておきたい注意点

それでは他社へ移行するときに知っておきたい注意点を書き出していきます。

他社に移行する方が結果的に高くなる可能性も

まず多くの方が気になるであろう「お金」の話しから。
Googleフォト、iCloud、Amazonフォト、3社の値段を比較してみましょう。

Googleフォト(Google One)

  • 15GBまで無料
  • 100GB … 250円(25円/10GB)
  • 200GB … 380円(19円/10GB)
  • 2TB … 1300円(6.5円/10GB)

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iCloud

  • 5GBまで無料
  • 50GB … 130円(26円/10GB)
  • 200GB … 400円(20円/10GB)
  • 2TB … 1300円(6.5円(10GB)

Amazonフォト

Amazonフォトは少しGoogleフォトやiCloudと比較するのが難しいです。
というのも、Amazonプライム会員なら月額無料で「写真は無制限。動画は5GBまで無料」だからです。サービスの仕組みが違うため一概に値段を比較することができません。

  • 5GBまで無料
  • 100GB … 250円(25円/10GB)
  • 1TB … 1300円(13円/10GB)
  • 2TB … 2600円(13円/10GB)

将来的にお得なのはGoogleフォト。5年で5倍も差がある

上の値段を見てどこが一番安いと思いますか?なかなか比較するのが難しいです。
では、下記の条件で将来的にいくら支払うのか試算してみましょう。

ちなみに下記の条件は僕の今の状況を計算しやすい数字にしたものなので、人によっては入る数字が変わってきます。ただ計算の考え方は誰にでも当てはまると思うので、参考にしてみてください。

  • すべての動画と写真を1本化する
    Googleフォト以外のサービスに移行する場合、すべてのデータを移行する
  • これまでの写真と動画の総量は300GBとする(写真200GB・動画100GB)
  • 今後毎月4GB(写真2GB、動画2GB)アップロードする
  • 将来的に利用料金や画質は変わらないとする

以上の条件で計算していくと毎月の支払額がわかります。

  • Googleフォトは2021年8月まで無料。2021年9月から月額250円、2025年7月から380円
  • iCloudは最初から300GB(月間1300円)、Amazonは100GB(月間1300円)からスタート

では今から5年後、2026年6月までに支払う総額は?というと

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  • Googleフォト … 16,060円
  • iCloud … 80,600円
  • Amazonフォト … 80,600円

実に64,000円、5倍も差があるんです。この差はかなり大きいです。

Amazonフォトは「写真は無料。動画は有料」という一見安い仕組みに見えますが、実際に比較してみると価格設定が違うため、使い方によってはiCloudと価格的に違わないことがわかりました。

データの移行は地味に大変

そして忘れていけないのは「データ移行の手間」です。
Googleフォトからすべての写真・動画データをダウンロードしなければなりません。この作業だけでもけっこう大変です。

写真や動画の数が多ければ多いほど時間も手間もかかります。移行するためには以下の手順を踏みます。

  • Googleフォトからすべての写真と動画をダウンロード
  • 移行先にデータをアップロード

これだけ見ると簡単そうに見えるかもしれませんが、ダウンロードはZIPファイルで分割して行うので、僕は70ものZIPファイルがありました。

そしてそのすべてのファイルを移行先にアップロードしなければなりません。300GBあれば300GBのデータをアップロードする必要があります。

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iCloud限定:写真アプリとMacがものすごく重くなるので注意

これはiCloud限定なのですが、全てのデータをGoogleフォトからiCloudにアップロードするようになると、しばらくのあいだMacと写真アプリがすごく重くなります。

というのも、iCloudにアップロードするときiPhoneやiPad、Macのストレージを圧迫しないように小さいデータを作ってくれるのですが、その小さな画像を作ってオリジナルデータをアップロードして削除。。。という作業がMac上で大量に行われるからです。

もちろんストレージを圧迫を気にしないでオリジナルデータのまま保存しておくこともできます。なのでこの「重くなる」は全てのユーザーに当てはまることではありません。

検索機能が秀逸なのはGoogleフォト

さすが検索エンジンを作っているGoogleだけあって、Googleフォトの検索機能は秀逸です。

iCloudやAmazonフォトではなかなか同じようには行きません。たくさんの写真があればあるほど、検索しやすいサービスの方が良いかもしれません。

過去のデータを移行しない手もあるけど

上の料金比較は「過去のデータも移行する」という条件があったため価格に大きな差が出ました。

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だったら過去の写真を移行しなくても良いんじゃない?と思う人もいるかもしれません。でも、それって移行の手間とお金は省けたかもしれませんが、日常で写真を管理するの面倒じゃないですか?

「2021年5月よりあとはiCloud。それ以外はGoogleフォト」と分けるのも手間です。今はわかりやすくても5年後に「何年か前に撮った写真」を探そうとして、iCloudを探して見つけられずGoogleフォトの方にあった。といったことが起こるかもしれません。

そういう意味で写真を2カ所に保存しておくのは、将来的にどうなんでしょう。この辺は個人の考え方次第です。

Googleフォトを使い続けることにしました

僕は上記のような理由からGoogleフォトを使い続けることにしました。

値段的にも手間的にも利便性もGoogleフォトが勝っていました。とはいえ利用状況や何を大切にするかは人それぞれなので、今回紹介したこと+ご自身で調べたこと・考えたことを元に判断してみてください。

ちなみにGoogleフォト(オンライン)だけに写真を置くのも不安なので、Macの写真アプリにも全ての写真と動画データを保存しています。ただしiCloudの共有はオフにしています。

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この記事を書いた人

Apple製品をはじめとしたガジェットの使い方やレビューを書いています。レビュー依頼は問い合わせから。
Apple製品ほかガジェットが好き。40代2児の父。2014年からブログ運営を仕事にしてます。

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